グスターボ・ドゥダメル という指揮者
2007.05.11 Friday | 音楽
今年度から(今までの日曜夜ではなく)金曜の夜に放送時間が変更になったNHK『芸術劇場』ですが、今日の海外音楽情報が「話題の指揮者ドゥダメル」というので一も二もなく見てしまいました。たった数分というのがもったいない・・・。


グスターボ・ドゥダメル Gustavo Dudamel は1981年1月生まれのベネズエラ出身の指揮者(上の写真はドゥダメルの所属事務所Askonas Holtより)。私はおかかさんのブログで初めてその名前を知りました(いつものことながら m(_ _)m ありがとうございます)が、スウェーデンのエーテボリ交響楽団(ネーメ・ヤルヴィとの数々の録音で有名ですね)の首席指揮者にマリオ・ヴェンツァーゴの後任として07/08シーズンから就任することが決まっているそうで、それだけでも大したものだと思うのですが、なんと、09/10シーズンからロサンゼルス・フィルの音楽監督に就任するだろうというニュースも!現在のロス・フィルの音楽監督のエサ=ペッカ・サロネンが08/09シーズンで勇退して、ドゥダメルがその後任ということだそうですが、2年後でもまだ28歳ですもんねぇ~。凄いなぁ・・・。
アメリカでの記事はロス・フィルのプレスリリースを筆頭にアレやコレやコレとかあるのですが、ロサンゼルス・タイムズ紙の“Sorry, Chicago, L.A.'s got Dudamel”という題には思わず笑ってしまいました。う~ん、ナイスだ!アメリカ人(笑)。
さて、今夜のTVではそのことには触れず、ドゥダメルがベネズエラの教育政策から生まれた、アバドやラトルもプッシュする有望な若手指揮者、という位置付けで紹介してましたが、その教育政策というのが、貧困層の子どもたちに楽器を貸し与えてオーケストラに入団させてトレーニングするというもので、よくサッカースクールとかでありがちの話をクラシック音楽でやっちゃおうということだそうで、あの安倍晋三では改憲と教育基本法改正はやってもコレは絶対に思いつきすらもしないだろう、という日本から見たらとっても×10で羨ましい政策です。
『Fundación del Estado para el Sistema de Orquesta Juvenil e Infantil de Venezuela(ベネズエラ青少年・児童オーケストラ全国制度財団)』という財団が中心になって進めているそうですが、始まってもう30年以上経ち、現在ではベネズエラ全国で210のオーケストラに25万人の子どもたちが参加しているそうです。その功績に昨年『高松宮殿下記念世界文化賞』の若手芸術家奨励制度にも選考されました。選考理由を以下に引用しますと・・・
・・・とのことだそうです。で、その国を挙げてのプロジェクトから生まれたもっとも大きな成果がドゥダメル
らであり、また独立の父の名を冠したシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ
なんでしょうね。


このユースオケとドゥダメルのコンビでルツェルン・イースター音楽祭に出演した時の練習風景と本番の映像が少し出ましたが、とても楽しそうに音楽をやってるのがわかって微笑ましくなりました。彼らのグラモフォンでのデビュー作がベートーヴェンの5番&7番なんですから、若さっていいですね(笑)。
ドゥダメルはもちろんですが、このプロジェクトから巣立っていった全ての子どもたちに幸多きことを祈らずにはいられません。そして、産油国とはいっても決して裕福ではないベネズエラでできることが何故日本ではできないのか、と小一時間は安倍晋三と自民・公明両党ならびに文部科学省の連中に問いただしたい気分です(苦笑)。
P.S.ギャラが急騰してそうなのは想像に難くないですが、それでも大フィルか京響の定期に呼んで・・・はもらえんですかいのぉ・・・???
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グスターボ・ドゥダメル Gustavo Dudamel は1981年1月生まれのベネズエラ出身の指揮者(上の写真はドゥダメルの所属事務所Askonas Holtより)。私はおかかさんのブログで初めてその名前を知りました(いつものことながら m(_ _)m ありがとうございます)が、スウェーデンのエーテボリ交響楽団(ネーメ・ヤルヴィとの数々の録音で有名ですね)の首席指揮者にマリオ・ヴェンツァーゴの後任として07/08シーズンから就任することが決まっているそうで、それだけでも大したものだと思うのですが、なんと、09/10シーズンからロサンゼルス・フィルの音楽監督に就任するだろうというニュースも!現在のロス・フィルの音楽監督のエサ=ペッカ・サロネンが08/09シーズンで勇退して、ドゥダメルがその後任ということだそうですが、2年後でもまだ28歳ですもんねぇ~。凄いなぁ・・・。
アメリカでの記事はロス・フィルのプレスリリースを筆頭にアレやコレやコレとかあるのですが、ロサンゼルス・タイムズ紙の“Sorry, Chicago, L.A.'s got Dudamel”という題には思わず笑ってしまいました。う~ん、ナイスだ!アメリカ人(笑)。
さて、今夜のTVではそのことには触れず、ドゥダメルがベネズエラの教育政策から生まれた、アバドやラトルもプッシュする有望な若手指揮者、という位置付けで紹介してましたが、その教育政策というのが、貧困層の子どもたちに楽器を貸し与えてオーケストラに入団させてトレーニングするというもので、よくサッカースクールとかでありがちの話をクラシック音楽でやっちゃおうということだそうで、あの安倍晋三では改憲と教育基本法改正はやってもコレは絶対に思いつきすらもしないだろう、という日本から見たらとっても×10で羨ましい政策です。
『Fundación del Estado para el Sistema de Orquesta Juvenil e Infantil de Venezuela(ベネズエラ青少年・児童オーケストラ全国制度財団)』という財団が中心になって進めているそうですが、始まってもう30年以上経ち、現在ではベネズエラ全国で210のオーケストラに25万人の子どもたちが参加しているそうです。その功績に昨年『高松宮殿下記念世界文化賞』の若手芸術家奨励制度にも選考されました。選考理由を以下に引用しますと・・・
ベネズエラの貧困地域の子供たちをクラシック音楽の練習、演奏を通じて教育する財団で、元文化大臣のホセ・アントニオ・アブレウ博士(67歳)が1975年、カラカスのガレージで11人の子供に音楽演奏を指導したことからスタートした。現在は国と民間からの財政支援の下に、25万人の児童・青少年が参加し、計210のオーケストラを擁する全国組織に発展している。 財団は、2歳半以上の子供を公募、無償で楽器を与え、年齢や習得段階に応じて毎日訓練する。14歳以上の優秀な子供には、カラカスの「ベネズエラ全国青少年管弦楽団」のメンバーとなる道を用意し、住居から生活費まで提供する。
ベネズエラは世界有数の石油産出国だが、貧民層が国民の50%を占め、南米一の犯罪多発国でもあり、殺人事件はカラカス首都圏だけで毎週末150件も発生する。こうした環境の中で、アブレウ博士は「子供たちを犯罪と貧困から救い、善良な市民に育てるためには、オーケストラのクラシック音楽が良の手段。音楽で子供の情緒、感受性、協調性、人格が形成され、社会の発展につながる」との信念から、全国的規模で普及活動を進めてきた。
実際、犯罪を重ねて少年院に収容された少年が財団に加わり、クラリネットを通じて更生し、現在はクラリネット教師として財団の子供たちに教えている例もある。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコントラバス奏者となった貧民街出身の卒業生もいる。
この活動に賛同したクラウディオ・アバド、サイモン・ラトル、マルタ・アルゲリッチ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ら著名な音楽家が、カラカスに出向いてオーケストラを指導したり、共演したりしている。 同様の試みは他の中南米諸国にも広がり、アブレウ博士の提唱で、来年には「カリブ・ラテンアメリカ青少年交響楽団」が結成される。2008年10月には「ベネズエラ全国青少年管弦楽団」が日本でアルゲリッチと共演する計画も進んでいる。奨励金は楽器購入などに充てる予定。
(↑の写真は練習風景)
・・・とのことだそうです。で、その国を挙げてのプロジェクトから生まれたもっとも大きな成果がドゥダメル

このユースオケとドゥダメルのコンビでルツェルン・イースター音楽祭に出演した時の練習風景と本番の映像が少し出ましたが、とても楽しそうに音楽をやってるのがわかって微笑ましくなりました。彼らのグラモフォンでのデビュー作がベートーヴェンの5番&7番なんですから、若さっていいですね(笑)。
ドゥダメルはもちろんですが、このプロジェクトから巣立っていった全ての子どもたちに幸多きことを祈らずにはいられません。そして、産油国とはいっても決して裕福ではないベネズエラでできることが何故日本ではできないのか、と小一時間は安倍晋三と自民・公明両党ならびに文部科学省の連中に問いただしたい気分です(苦笑)。
P.S.ギャラが急騰してそうなのは想像に難くないですが、それでも大フィルか京響の定期に呼んで・・・はもらえんですかいのぉ・・・???
author : J.D. | - | -

